保護者が知っておきたい定期テストに向けた「お母さんの心構え」
テスト対策前のブログでお伝えした定期テストの難しくなってる問題ですが、
定期テストが難しくなると、 お子さんよりも先に不安になってしまうのが、
実は保護者の方ではないでしょうか。
そのためにはお母さん・お父さんが、次の3つの心構えを持っている必要があります。
これらを意識しておくだけで、 お子さんの学習への安心感が大きく変わります。
このブログでは、昨今の定期テストの傾向を踏まえた上で保護者が知っておくべき心構えについて書いていきます。
1.必要な心構えについて
◆ 心構え① 点数より“内容”を見る
たとえ点数が低くても、
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基本問題はできていた
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計算ミスが減っている
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前回より手が動いていた
こうした“中身の成長”こそ、本当に価値のあること。
点数は難問の影響で上下しますから、 結果だけで判断しなくて大丈夫です。
◆ 心構え② 周囲や平均点と比べすぎない
難問が出たテストは、 生徒全体の点数が大きく下がります。
「みんな何点くらい?」「平均は?」 この比較で悩む必要はありません。
大切なのは お子さん自身が、前より一歩成長しているかどうか これだけです。
◆ 心構え③ “できなかった部分”は塾がフォロー
難しかった問題は塾で扱います。 学校がどう作ろうと、塾は必ず子どもの味方です。
保護者の方が全部理解する必要もありませんし、 不安なところは気軽に頼っていただいて大丈夫です。
2.テスト後に「言ってはいけない言葉」
お子さんが一番つらいのは、 「自分だけできなかったのでは…」という不安です。
そのタイミングで、 次の言葉はできるだけ避けていただくと、 お子さんの心が折れずにすみます。
❌「なんでこんな問題できないの?」
→ 当事者の子どもは“失敗の理由”を自分でも説明できません。 心が閉じてしまいます。
❌「〇〇君はできてるのに…」
→ 他人と比べられると、やる気よりも自己否定が強くなります。
❌「ちゃんと勉強してないんじゃないの?」
→ 難問混入型のテストは“勉強不足”とは無関係のことが多いです。
❌「この点数じゃ高校は無理よ」
→ 将来を否定された気持ちになってしまいます。
3.代わりに、言ってあげたい「子どもを救う言葉」
難しいテストが続くとき、一番必要なのは 安心感と言葉の支え です。
次のような言葉が、お子さんの気持ちを守ってくれます。
◎「難しかったよね。でもよくがんばったね」
気持ちを受け止められると、お子さんは落ち着きます。
◎「できたところを見せて。いいところいっぱいあるよ」
部分を見ることで自尊心を守ります。
◎「難問はみんなできないから大丈夫だよ」
本当にその通りです。 難問は“できなくて普通”の問題です。
◎「次はどうしようか、一緒に作戦考えよう」
課題ではなく“作戦”にすると、子どもの表情が変わります。
4.保護者が理解しておくとラクになる3つのこと
最近の難化傾向の定期テストでは、 保護者の理解が整っているだけで家庭の空気が一気に軽くなります。
◆ 理解① 中学の定期テストは「満点前提」ではない
むしろ 満点を取らせない構造のテスト が増えています。
だから100点は“ご褒美のようなもの”で、 必須ではありません。
◆ 理解② 難問は“解けなくてOKの問題”
多くの場合、配点も低く設定されています。 差がつくのは基本問題の正確さです。
◆ 理解③ テストは“性格テスト”ではない
少し点数を落としても、 その子の価値や賢さとは関係ありません。
5.塾として伝えたいこと
お子さんは、 難しい問題を前にしても、 諦めずに向き合っているだけで立派です。
保護者の方が優しいまなざしで見守ってくださると、 子どもは安心し、前に進めます。
ぜひお子さんに、勇気を与えられる一言をかけてあげてください。
そのうえで塾は、 学校の傾向をつかみ、 対策を整え、 お子さんの心と学力を支える場所としてサポートしていきます。
一緒に、 お子さんの成長を見守っていきましょう。