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「困った行動」は“親に見てほしい”サイン? 親の意識が変われば子どもも変わる!

保護者の方へ 「困った行動」は“親に見てほしい”サイン? 親の意識が変われば子どもも変わる!

こんにちは。ベスタの大森です。

本日もブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「子どもが親の関心を引こうとして起こす行動」についてお話しします。

 

困った行動の裏にある、子どもなりの“SOS”

教室でも、子どもの問題行動についてのご相談を受けることがあります。

「最近、反抗的になってきた」「注意しても同じことを繰り返す」など、 親にとっては本当に悩ましいものですよね。私もお話を伺っていて、胸が痛くなることがあります。

でも実は、そうした行動の中には、子ども自身も無意識のうちに「親の関心を引こう」として起こしているものもあるのです。

それは、親も子ども本人も気づいていないケースが多いのです。

 

「反抗的な態度」は、愛情を求めるサイン?

「最近、やたらとちょっかいを出してくる」「わざと怒られるようなことばかりする」 そんな行動に心当たりはありませんか?

つい「なんでそんなことするの!」と叱ってしまいがちですが、 それは実は“愛情を求めるサイン”なのかもしれません。

よくある行動例:

  • 無意味に大声を出して騒ぐ

  • 親の言うことをわざと無視する

  • 兄弟や友達にちょっかいを出す

  • しょんぼりした様子で様子をうかがう

これは心理学でいう“関心行動”と呼ばれるもので、 「いい子にしていても見てもらえないなら、怒られてでも注目されたい!」という心理から生まれます。

 

「どうしてそんなことをするの?」の背景を想像する

子どもは、親からの関心を通して「愛されている」「見守られている」と感じたい生き物です。

だからこそ、困った行動が見られたときには、 **「今、この子は何を伝えたかったのかな?」**という視点をもって接してみてください。

声かけの例:

  • 「最近、元気ないみたいだけど、何かあった?」

  • 「今日はわざと怒られようとしてたように見えたけど、どうした?」

こうした問いかけは、行動の表面ではなく「奥にある気持ち」に関心を持っているというサインになります。 それにより、子どもは「自分を見てくれている」「わかってくれようとしている」と感じ、 少しずつ“言葉で伝えようとする力”が育っていきます。

 

「関心を示す」ことと「干渉」は違うもの

ここで注意したいのが、親の関わり方が“干渉”になってしまうケースです。

干渉的な行動例:

  • 宿題のタイミングまで細かく管理する

  • 勉強方法にすぐ口を出す

  • 過去の失敗を何度も持ち出して叱る

これでは「見ている」ではなく「監視している」状態となり、 子どもは反発したり、逆に何も話さなくなってしまったりします。

大切なのは、“行動”に口出しするのではなく、“存在”に関心を持つこと。

 

「行動より存在を認める」声かけが、前向きな行動につながる

子どもが求めているのは、結果だけを評価されることではなく、 「見てもらえた」「わかってもらえた」という実感です。

おすすめの声かけ:

  • 「今日も学校行ったんだね」

  • 「勉強してたの、ちゃんと見てたよ」

  • 「宿題やってたね。えらいね」

こうした“存在認め”の声かけが、 「自分は見てもらえている」という安心感を育て、 次への前向きな行動につながっていきます。

 

カラーバス効果で、子どもの変化に気づきやすくなる

“カラーバス効果”とは、一度意識したことが自然と目に入ってくる心理現象のこと。

たとえば、スーパーで「半額」「○%引き」などの文字が自然と目に飛び込んできたり、 気になっていたタレントやアイドルの話題ばかり耳に入ってきたりすることはありませんか?

また、「家で買う予定の車」を意識したとたん、なぜか街中でその車種がやたらと目につく—— そんな経験をされた方も多いと思います。私自身も、車を選んだ直後にそれを頻繁に見かけるようになり、 「こんなに走ってたんだ!」と驚いたことがあります。

これは「関心を向けた情報」が脳に引っかかりやすくなるからです。

この仕組みを子育てにも応用してみましょう。

「今日は、子どもの前向きな行動に注目してみよう」と意識するだけで、 普段なら見逃していた小さな変化にも気づきやすくなります。

そしてこれは単なる気の持ちようではありません。 “良いところを探そう”という関心が増えることで、 問題行動に向いていた注意が自然と分散され、 結果的に問題行動そのものの出現頻度が下がるという効果もあります。

つまり、親の意識の向け方次第で、 「問題行動を大きく見積もってしまう」状態から脱し、 実際の行動量を減らすことにつながる可能性があるのです。

また、“親が良いところを見ようとする姿勢”は、子ども自身にも伝播します。 親が「ここを見てくれている」と感じると、子どもも「いい自分でいよう」と意識するようになります。

逆に、悪いところばかりを見て声に出せば出すほど、 子どももその部分を強調してしまい、負の循環に入ってしまうことも。

 

おわりに:「困った行動」の裏には、“つながりたい気持ち”がある

「怒らせようとしてるな」と感じたら、 まずは「どうしてそんなことをするのか」を想像してみてください。

問題行動には、必ずどんな場合にも“目的”があります。

もし「これは怠けだ」と感じたとしても、 それは子ども自身が「心のエネルギーが足りていない」状態であることのサインかもしれません。 そしてそれは、親自身のエネルギー不足とも関係している可能性があります。

それに気づけると、親としての対応も自然と変わってきます。

そして、良い行動が見られたときには、 タイミングを逃さず「それ、いいね!」と声をかけてあげてくださいね。

 

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